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事例から考える

長く働くことができる職場の特徴は?

まずは自己分析などで自分軸をしっかりと定めましょう

就職した企業にはできるだけ長く働き続けたいものです。では、どうしたら長く働き続けられるのでしょうか?まずは、自分のしたいことと仕事のマッチングが重要になります。そのために自己分析を行い、企業を選ぶための自分の軸を定めることが大切です。
自己分析は、自分自身の特性を理解し、自己PRの材料を発見すること。また、その材料を、志望する企業に対して、より明確にアピールすることです。言い換えれば、「自分広告」を編集・作成する作業になります。これまでの自分を振り返り、自分の強みや能力、価値観を再認識します。そして、自分にとって「良い企業」とは何か?その基準を考えることが企業選択のはじまりになるといえます。自分が求める“企業像”を固めてみましょう。

そして、いろいろな角度から企業を分析してみることです。企業にはさまざまなデータが存在します。事業内容、売り上げや利益、経営理念や社風、障害者の雇用実績や障害に対する配慮、それらのデータを分析していくことで、企業の実態がつかめていきます。その中でも、やはり企業や職場ごとの環境整備は大きな要因として挙げられるでしょう。
障害者雇用に積極的な企業は、多くの障害者が働いているので環境が整いやすいというメリットが生まれます。また、長く働いていけるように職場定着のためのさまざまな取り組みが行われています。

通勤条件などの制度や障害者理解のための取り組みを知ろう

それでは、環境整備について、どのような点を確認すると良いのでしょうか。以下のような点が挙げられます。

  • 健康管理室・休憩室の有無
  • 自動車通勤の可否
  • 車いす用エレベータの有無
  • 車いす用トイレの有無
  • 段差が解消されているか
  • 階段・廊下の手すりの有無 など

また、企業では障害者が職場定着しやすいようにどんな取り組みを行っているのでしょうか?まずは制度の充実があります。

  • 時短勤務
  • 勤務時間内の通院
  • ラッシュ時の通勤時間をさけるフレックス制の導入
  • ノー残業デーの実施
  • 在宅勤務
  • 転勤なし など

このようにさまざまな制度を導入して働きやすい環境を整えています。

その他には、他の社員に対して、障害に関する理解を深めるための研修や交流会などを開催する企業も数多くあります。例えば、社員が手話を学ぶ手話教室や視覚障害者の立場を経験するために目隠しで歩くなどの試みを行うケースもあるようです。施設・設備面だけでなく、職場の障害に対する理解が深まるほど働きやすさも向上します。

さまざまな情報を収集することによって、企業理解が深まり、自分の知らなかった業界や企業にも関心をもつことがあります。選択肢を広げるためにも、先入観にとらわれることなく、幅広い情報収集を心がけることもポイントの一つといえます。

情報収集の方法には、大きく分けて以下のようなものがあります。

  • 紙媒体(就職情報誌、企業パンフレット、就職関連書籍、新聞、求人票など)
  • インターネット(就職情報サイト、企業ホームページ、サーチエンジン、メールなど)
  • 面談会・会社訪問(合同企業面談会、会社説明会、OB・OG訪問、会社訪問など)


  • 制度からみる
  • データからさぐる
  • 事例から考える
  • 支援策から知る

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