視覚障害者の横断歩道歩行を支援するアプリ
信号機の情報を音声、振動で伝える
福岡県警は今月から、福岡市内の交差点4カ所で、九州では初となるスマートフォンを利用して視覚障害者に信号機の色を知らせる機器の運用を始めました。この専用アプリ「信GO!」を開発したのは、日本信号株式会社(本社:東京都千代田区)です。
同アプリの主な機能は以下の2つです。
1 歩行者信号情報提供サービス:歩行者信号の情報(青信号、赤信号、青点滅情報)を「音声」「振動」「画面表示」によって確認することができます。また、交差点名称と方向名称も音声で確認することができます。
2 歩行者横断支援サービス:押ボタン機能がある交差点で、スマートフォンから押ボタンの操作ができます。
警察庁が中心となって、使用地域を拡大
この「信GO!」は、自分のスマートフォンに無料でダウンロードしておくことで、同アプリに対応する歩行者信号のある場所では自動的に起動します。
リリース直後のアプリケーション使用可能地域は、静岡県内23カ所、宮城県内49カ所でした。それから少しずつ全国に使用可能地域が拡大しています。今回、導入された福岡県内では、これまでに視覚障害者の横断支援として、県内約14%の信号機に「ピヨピヨ」などの音が鳴る音響式を導入してきました。しかし、近隣住民への配慮から、大半は早朝や夜間は音を鳴らなくしたり、音量を絞ったりしています。しかし、それだと完全な支援にはなりません。
「信GO!」は現在、警察庁が全国で普及を進めており、今後も順次、使用地域を拡大する予定です。