障害者雇用サポートセミナーの開催
県内外の企業等を対象にした「障害者雇用サポートセミナー」
埼玉県障害者雇用サポートセンターでは、埼玉県内外の企業等を対象にした「障害者雇用サポートセミナー」を、毎年開催しています。
同サポートセンターは、企業への雇用支援のほか、障害者への就労支援、障害者雇用に理解のある企業のネットワーク構築・運営などに取り組んでおり、以下の3つの内容を一体として総合的に実施しています。
1.障害のある方の仕事の場を広げるための雇用開拓
2.雇用アドバイザー等による具体的な雇用の提案や雇用管理のアドバイスなどの企業支援
3.ジョブコーチによる職場定着支援
企業への雇用支援として実施している「障害者雇用サポートセミナー」は、毎年2回開催しており、2020年度は第1回・第2回ともに、新型コロナウィルズの感染拡大予防のため、動画配信による「オンラインセミナー・研究会」となりました。
第1回については以下の内容で実施されました。
■対象者:埼玉県内企業
■内容
・講演「令和2年度 取扱い助成金について」
・事例発表「コロナ禍における障害者雇用への取り組み〜テレワークの活用〜」
・情報提供「難病のある方の就労支援について」
第2回については以下の内容です。
■対象者:埼玉県内企業
■内容
・研究テーマ「WITHコロナにおける障害者雇用」
サポートセンターの取り組み実績
同サポートセンターの活動実績として、企業の相談件数は1,279件にのぼり、雇用の提案を行った企業は586社となっています。また、雇用セミナーの年間を通しての参加企業数は293社(3回)、障害者雇用企業の見学会は72社で行われ、企業間の情報交換会には64社(7回)が参加しており、障害者雇用に取り組もうとする企業の関心の高さと同時に、積極的な取り組み姿勢がうかがえます。
また、埼玉県において、2019年6月1日時点の民間企業の実雇用率は2.22%と全国平均0.11ポイント上回っており、法定雇用率達成企業数は1700社、割合は48.8%で、これも全国平均48.0%を上回っています。同サポートセンターは2018年には10周年を迎えており、これまでの取り組みの成果がこのような数字になって表れているといえるでしょう。
他府県でも、同様の障害者雇用を支援するサポートセンターを設置する動きがあります。こうした支援の充実と同時に、その活用を促進することが、さらなる障害者雇用の拡大につながります。