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障がい者雇用アドバンス研修事業

大阪府の新たな取り組み

大阪府では、障害者の雇用と職場定着の促進を目的に、「人事担当者のための精神・発達障がい者雇用アドバンス研修事業」を実施しています。この事業は、2018年4月の精神障害者が法定雇用率の算定基礎に加わったことに伴う法定雇用率の引き上げや、新規求職者の大幅な増加など、障害者の雇用を取り巻く環境が大きく変化している中、社会全体として障害者の雇用拡大と職場定着率の向上を目的として行わています。

大阪府では、同事業を行う中で引き続き、障害者雇用への理解を深め、各職場での協力体制を築くことをめざしています。企業向けの「人事担当者のための精神・発達障がい者雇用アドバンス研修」には3つのコースがあり、それぞれ2日間に分けて研修を行います。

研修の対象となるのは、障害者を雇用している、または雇用を検討している企業の人事担当者、および配置(予定)先職場の上司等の従業員です。障害者が働く企業での体験型研修や障害特性等を学ぶための研修を実施し、障害者に対する正しい理解と職場内の協力体制を築けるような内容です。
これまでの実施にあたっては、過去5期の開催で累計500名以上が参加しており、多数の実績がある人気の研修となっています。

研修内容

「人事担当者のための精神・発達障がい者雇用アドバンス研修」の3つのコース、「採用コース」「雇用管理コース」「キーパーソン養成コース」について詳しく紹介します。

■採用コース
精神・発達障害者を採用し、ともに働く協力体制を職場に構築する職場サポーターを養成するための研修。
4日程あるうち、2日間参加する必要があります。

プログラムは以下の内容でした。
【1日目】職場サポーター基礎講座
・精神・発達障害者の雇用状況
 内容:雇用状況の確認、障害者に関する法令・福祉制度の理解
・障害特性
 内容:精神・発達障害者の特性と配慮について
・採用のポイントと雇用管理
 内容:採用のポイント、事例紹介、社内協力体制構築
・グループワーク
 内容:ケーススタディ、採用シーンの事例検討、発表と考察
・企業交流会
 内容:企業同士の意見交換会、受入企業の紹介、希望調査

【2日目】障害者とともに働く職場体験実習
内容:障害者雇用企業等での障害者とともに働く職場体験、意見交換会


■雇用管理コース
雇用している障害者が職場に定着し、長く活躍できる体制を構築する職場サポーターを養成するための研修。
4日程あるうち、2日間参加する必要があります。

プログラムは以下の内容でした。
【1日目】職場サポーター基礎講座
・障害特性と採用のポイント
 内容:採用のポイント、キーパーソン育成、ツール活用 など
・雇用管理
 内容:事例紹介、ジョブコーチに学ぶ支援のポイント
・グループワーク
 内容:ケーススタディ、雇用事例での検討、発表と考察
・企業交流会
内容:企業同士の意見交換会、受入企業の紹介、希望調査

【2日目】障害者とともに働く職場体験実習
内容:障害者雇用企業等での障害者とともに働く職場体験、意見交換会


■キーパーソン養成コース
障害者雇用を深く学び、ともに働く職場づくりのより実践的な働きかけに関心のある方の研修。
このコースも2日間参加する必要があります。

プログラムは以下の内容でした。
【1日目】キーパーソン養成講座
・組織が変わるプロセスを知る
・組織への働きかけ
・グループワークとアクションプランニング

【2日目】講義と実践発表会
・1日目のおさらい
・実践状況の発表
・講師からのアドバイス、全体のシェアリング

障害者を雇用している、あるいは雇用を検討している企業には、こうした研修を活用することで社内理解を深め、障害者雇用の促進、職場定着を図ることが期待されており、より多くの企業の積極的な参加が望まれます。

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