中小企業のための障害者雇用支援フェア
東京都の障害者支援の取り組みを知ろう
「中小企業のための障害者雇用支援フェア」とは、東京都と東京労働局が、中小企業における障害者雇用に関する理解を深め、雇用の促進をしていくために2015年度から開催されているイベントです。
障害者や難病患者の雇用に関わる支援機関等が一堂に会し、障害者雇用にかかわるさまざまな支援制度等の説明・相談を実施するほか、障害者雇用に積極的な企業の取組事例の紹介など、障害者雇用に取り組む中小企業等の経営者や人事担当者にとって、参考になる情報が満載です。また、「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」受賞企業等の表彰式も開催しており、障害者雇用の現状を知る良い機会であるともいえます。
年を追うごとに内容が充実しています
2019年は、9月に新宿NSビル地下1階NSイベントホールにて開催されました。
中小企業の経営者・人事担当者を対象に、基調講演・表彰式とパネルディスカッションが実施されました。「基調講演・表彰式」では、埼玉県立大学教授による、中小企業での障害者雇用への取り組み促進についての講演が行われました。
「パネルディスカッション」では、「こうすれば上手くいく障害者雇用 中小企業の実践から」をテーマに3名のパネリスト(株式会社角産、クイント株式会社、町田市障がい者就労・生活支援センター)が現場での体験談や支援の活用について、ディスカッションを行いました。
表彰式では、障害者雇用優良事業所等表彰式と障害者雇用エクセレントカンパニー賞表彰式が行われ、東京都知事の小池百合子氏から賞の授与がされました。
同フェアでは、基調講演やパネルディスカッション等を通して、障害者雇用に関する理解を深めることができる上、さまざまなコーナーの設置から障害者雇用の取り組もうと考えている人事担当者のニーズに応えています。
具体的には、「相談・紹介コーナー」と「各種コーナー」の2つがあります。「相談・紹介コーナー」は以下の2つがあります。
■支援機関紹介・相談コーナー
各支援機関が障害者雇用に関する支援制度の紹介・相談や精神障害者雇用に関する専門家による相談窓口の開設
■企業紹介コーナー
障害者雇用に積極的な企業が自社の取り組みを紹介しています。
「各種コーナー」は以下の4つの内容に分かれています。
■展示コーナー
最新の就労支援機器やシステムの展示を行います
■体験コーナー
最新型支援ロボットの操作体験やVRによる障害者の知覚体験が可能です
■実演コーナー
特別支援学校の生徒によるビルクリーニングやカフェサービス等の実演
■販売コーナー
最新の就労支援機器やシステムの展示を行います
各支援機関の活動や取り組み事例から、障害者雇用の現状や課題を知ることができるこうしたフェアによって、企業がより実践的に雇用を考える機会になります。