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バリアフリー・ユニバーサルデザインって何?

バリアフリー・ユニバーサルデザインとは

「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」。同じことのように思われがちですが、実はその背景や、そもそもの考え方には相違があります。
バリアフリーは、障がいのある人や高齢者が社会生活をしていく上でのバリア(障壁)となるものを取り除こうという考えからスタートしています。一方、「ユニバーサルデザイン」は、国籍や性別、年齢、障がいの有無に関係なく、すべての人ができるだけ使いやすく、便利なものを作る設計手法として広がってきました。
例えば、家族が高齢になったら玄関の段差を解消するためにスロープを取り付けようと考えるのがバリアフリー。はじめからだれにとっても安全な、段差のない玄関を作ろうと考えるのがユニバーサルデザインです。発想の起点は異なりますが、完成するものの形はよく似ています。両者がめざす目標は共通しており、バリアフリーを一歩進めた考え方がユニバーサルデザインだとも言われています。
わが国では、「高齢者、障がい者、妊婦や子ども連れの人を含む全ての人が安全で快適な社会生活を送れるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する」ことを目的として、2000年3月17日に「バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する関係閣僚会議」が設置されました。

バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進のために

2001年11月6日に開催された第2回「バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する関係閣僚会議」では、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に関して、施設の整備、製品の開発、推進・普及のための活動等における、優れた取組を広く普及させることを目的として、特に顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰する「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」が創設されました。回を追うごとに充実度も増し、2018年度(第17回)は有限会社エクストラが、内閣総理大臣表彰を受けました。

■有限会社エクストラの取組み
・自動点訳ソフト「EXTRA」の開発
・海外の視覚障害者向けのソフトウェアや支援機器のローカライズ

同社は視覚障害当事者である同社技術顧問を中心に視覚障害者向け支援機器及びソフトウェアの開発・ローカライズ・販売を行っており、視覚障害者がテクノロジーを活用して障害による不利益を少しでも減らすことをめざしています。

2008年3月に、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に関する政府の基本的な方針として、「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱」が決定され、今後の取組み方針として、「障害者や高齢者の特性によるニーズに対応しつつ、すべての生活者・利用者の視点に立って、妊婦、子ども及び子ども連れの人なども対象とした更なるバリアフリー・ユニバーサルデザインを推進する」と謳われています。
こうした取組みが継続的に進められていくことにより、バリアフリーやユニバーサルデザインが当然のこととして理解されることが、共生社会の実現に繋がります。

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