雇用に関してのサポート事業について
雇用管理サポート事業ってなに?
障害者の雇用管理・雇用継続に向けた社員の健康管理、職場内のバリアフリー化、賃金や勤務時間の設定等、専門的なアドバイスや支援を必要とする事業主に対して、具体的な相談、助言、援助等のサポートを行う事業で、全国各地に設置された障害者職業センターが主管となって進められています。
「障害者雇用に取り組みたいと考えているが、受け入れに際してどのような準備が必要なのか相談したい」「既に障害者を雇用しているが、雇用管理に悩んでいる」「雇用継続のため他社ではどのようなサポートをしているのか事例を知りたい」など、障害者の雇用管理に関して専門的な支援を求めている企業担当者も少なくありません。
そこで、医療・社会教育・社会福祉・心理・職業能力開発・工学・雇用管理等の専門家が、地域障害者職業センターの障害者職業カウンセラー、障害者雇用アドバイザーと連携して、障害者の雇用管理を容易にするためのサポートやアドバイスを行い、雇用促進、職場定着につなげています。
東京障害者職業センターで、雇用管理サポート講習会を開催
各地の障害者職業センターは、障害者職業カウンセラー等を配置し、ハローワーク(公共職業安定所)や障害者就業・生活支援センターと連携。障害者に対する専門的な職業リハビリテーションサービスを提供し、就職や職場定着、職場復帰をめざす障害者を支援しています。
同時に、障害者雇用を検討している、あるいはすでに雇用している企業や、障害者の就労を支援する関係機関に向けた支援・サービスを提供しています。「雇用管理サポート事業」もその一環であり、さまざまな取り組みが行われています。
一例として、東京障害者職業センター(台東区上野)では、企業の人事・労務担当者を対象に「雇用管理サポート講習会」を開催しています。
2019年度は「入門コース(雇用促進)」と「スキルアップコース(雇用管理)」の2つのコースを用意し、6月から翌年2月まで、月1回の計9回の開催で、両コースともに定員は20名。
初めて障害者雇用に取り組もうと考えている、または初めて精神・発達障害者の雇用に取り組まれる企業・人事担当者向けの「入門コース」は、講義内容を『はじめての障害者雇用』と『マッチングを図る雇い入れの進め方(職務の切り出しから求人化へ)』、『障害者の採用に向けた面接のポイント(精神障害・発達障害者を中心に)』の3つに限定し、初めてのことに戸惑う担当者にもわかりやすい内容となっています。
現在雇用している障害のある方の雇用管理に携わる人事担当・指導担当・産業保健スタッフ向けの「スキルアップコース」では、『発達障害者の特性と雇用管理』、『高次脳機能障害者の特性と雇用管理』など、障害特性への理解を深める内容を中心に、障害者との面談のポイントが学べる『雇用管理に役立つ面談の技法』などが予定されています。
こうした講習会やセミナーは他地域の障害者職業センターでも開催されており、より多くの企業・人事担当者が関心を持ち障害者雇用に対する理解を深めるとともに、障害者雇用の促進が期待されます。