東京都が中小企業のための障害者雇用支援フェアを開催
複数の支援機関を一堂に会した支援フェア
障害者の雇用状況は年々増加していますが、更なる雇用の促進、特に中小企業における雇用の推進に向けて東京都では障害者雇用に取り組む企業を支援するさまざまな制度を設けています。その中、東京都は東京労働局、高齢・障害・求職者雇用支援機構東京支部と連携し、「中小企業のための障害者雇用支援フェア」を開催しています。
中小企業のための障害者雇用支援フェアは、中小企業における障害者雇用に関する理解を深め、障害者の雇用を一層の推進を目的としており、同フェアでは、障害者雇用に取り組む企業を応援するため、障害者雇用の支援機関等が一堂に集まり、さまざまな情報提供や相談を行います。
また、障害者雇用において特色ある優れた取り組みを行う企業に贈られる「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」受賞企業等の表彰式も開催します。表彰式は、国の障害者雇用優良事業所等表彰式とともに実施されます。
これから障害者雇用へ取り組む企業に向けた基調講演や各種セミナー
対象者は「これから障害者雇用に取り組もうとする中小企業の経営者や人事担当者等」となっています。
同フェアの特徴と、実施されているコーナー等の詳しい内容を紹介します。
■特徴
・基調講演やパネルディスカッション等を通して、障害者雇用に関する理解が深まります。
・障害者の採用準備から採用後の定着支援まで、障害者雇用の各支援機関が相談に応じるとともに、精神障害者の雇用に関して、専門家による相談コーナーも設置します。
・ミニセミナーで、国や都の助成金など、障害者雇用の支援制度等の紹介を行います。
・働く障害者をサポートする支援機器やロボット、VR技術などを体験できるコーナーもあります。
・特別支援学校の生徒によるカフェサービス等の実演を行います。
■コーナー
<相談・紹介コーナー>
1.支援機関紹介・相談コーナー
各支援機関が障害者雇用に関する支援制度の紹介・相談を行います。
2.企業紹介コーナー
障害者雇用に積極的な企業が自社の取り組みを紹介。質疑応答の時間もあります。
<各種コーナー>
1.展示コーナー
視覚障害者が職場で使用する就労支援機器の展示や精神障害者・発達障害者の『就労定着支援システムSPIS』の展示など、最新の就労支援機器やシステムの展示を行います
2.体験コーナー
最新型支援ロボットの操作体験やVRによる障害者の知覚体験ができます
3.実演コーナー
特別支援学校の生徒によるビルクリーニングやカフェサービス等の実演があります
4.販売コーナー
障害者福祉施設で製作したパンや雑貨を販売します
開催は毎年9月が予定されており、障害者雇用支援月間の取り組みの一つとなっています。なお、同フェアは、東京都が定める都の基本計画「都民ファーストでつくる『新しい東京』〜2020年に向けた実行プラン〜」に関わる事業であり、3つのシティ(セーフシティ・ダイバーシティ・スマートシティ)の実現をめざす中の、ダイバーシティ政策にあたります。