障害者スポーツを支える「トゥース・フェアリー」
日本歯科医師会の協賛による独創的な社会貢献活動
新しい障害者就労支援「はたらくNIPPON!計画」や「福祉車両配備」をはじめ、さまざまな障害者支援を行っている日本財団では、障害者スポーツの支援にも注力しています。
日本財団のホームページによると、歯科医師による社会貢献活動「TOOTH FAIRY(トゥース・フェアリー)」プロジェクトの一環として、障害者トップアスリートに歯科支援を実施しました。
この「TOOTH FAIRY(トゥース・フェアリー)」プロジェクトは、2009年6月に日本財団が、公益社団法人日本歯科医師会の協賛を得て開始されたものです。歯科撤去金属(金、銀、パラジウムなど有価金属を含む金歯や入れ歯等)のリサイクルによる資金面の援助と、歯科医師のボランティアによる口腔ケアや予防教育など、技術面での支援とを併せた独創的な社会貢献活動として、患者の協力を得て、全国各地で展開しています。
トップアスリートの就職を支援する「アスナビ」
障害者スポーツの注目度が増している今日、「TOOTH FAIRY(トゥース・フェアリー)」のように障害者アスリートを支援する活動が盛んになっています。その活動の一つに、公益社団法人日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)が協定を結び、行っている「アスナビ」があります。「アスナビ」とは、企業と現役トップアスリートをマッチングする就職支援制度です。働きながら安心して競技に取り組くことを望むアスリートと選手の採用によって新たな活力が生まれることを期待する企業をつなげる役割を担うことを目的としています。
この制度は、2010年からスタートし、東京五輪・パラリンピック開催決定もあって関心が高まり、年々、採用数が増加。2020年5月時点で、約200社の企業で300人を超えるアスリートが採用されています。
同制度に登録している選手は、JOC・JPCが認定した強化指定選手や競技団体が推薦したアスリートです。採用を検討している企業には企業向け説明会も開催しています。
味の素ナショナルトレーニングセンターなどを会場としており、内容は以下のようなプログラムで行われているようです。
■味の素ナショナルトレーニングセンター見学
■アスナビ説明会
・概要説明
・採用事例紹介
・オリンピアン応援メッセージ
・就職希望アスリートによるプレゼンテーション
■アスリートとの情報交換会
「企業側が知らないトップアスリートの実情」と「アスリートが知らない企業の実情」といった双方のコミュニケーションを通じて、相互理解を図り、両者にとって有益な環境を実現させることをめざしています。