障害への理解を深める「連続セミナー」
障害者週間って何?
毎年12月3日から9日の1週間は「障害者週間」です。「障害者週間」は、平成16年6月に障害者基本法が改正され、それまで12月9日を「障害者の日」と定めていた規定から、12月3日から12月9日までを「障害者週間」と定める規定へと改められたことから始まりました。
国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としており、この期間を中心に、国、地方公共団体、関係団体等においては、さまざまな意識啓発にかかわる取組を展開します。
その中、内閣府では、障害や障害のある人に対しての関心や理解を深めるための啓発・広報活動として、多彩な行事を行っています。
障害者週間における取り組み
障害者週間における多彩な行事の一つに「連続セミナー」があります。これは、障害者関係団体と連携して、障害および障害者に対する国民の理解を促進するため、一般国民を対象に「障害者週間」の趣旨にふさわしいセミナーを実施するものです。団体が主催するセミナーにより構成するもので、2日間にわたり開催され、各日4団体(計8団体)の開催が予定されています。
2018年度は、以下8団体によるセミナーが開催されました。
・特定非営利活動法人 カラーユニバーサルデザイン機構 主催「見逃されてきた色覚障害者への社会の対応〜わかりやすいはずの色使いが混乱や危険を誘発する〜」
・独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 主催「障害のある子供の教育〜特別支援教育に関するQ&A紹介〜」
・公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 主催「読み書き障害児の教育支援〜デジタル教科書(デイジー教科書)の取組と今後の課題〜」
・特定非営利活動法人 全国言友会連絡協議会 主催「吃音とは〜「発達障害者支援施策」&「当事者研究」から〜」
・全国手をつなぐ育成会連合会 主催「『命について』結婚、出産、医療を通して、障害者の人生を考える」
・全独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 主催「発達障害者の雇用を促進するために〜雇用事例から学ぶ職場定着に向けた支援のポイント〜」
・社会福祉法人 日本身体障害者団体連合会 主催「ユニバーサルデザインの街づくりを考える〜好事例からみる街づくりの展望と期待〜」
・一般社団法人 日本発達障害ネットワーク 主催「クワイエットアワープロジェクト中間とりまとめ報告〜発達障害を手掛かりとして音環境について考える〜」
「色覚障害」や「障害のある子供への教育」「吃音」「障害を配慮した街づくり」「感覚過敏の発達障害者」など、障害に対してさまざまな観点から考え、理解を深める機会になっています。
2019年度も昨年と同様の構成、各日4団体の2日間(計8団体)にて、12月に開催されます。
障害者が日々の生活の中で感じる困難なことや、障害への支援を通じた社会の在り方などを参加者と共に考える重要な活動となっています。