東京都「企業向け障害者雇用普及啓発セミナー」
東京都における障害者雇用促進の取り組みを紹介
東京都では雇用促進の取組のひとつとして、さまざまな企業が参加できる「企業向け障害者雇用普及啓発セミナー」を実施しています。雇用・福祉・教育などの各関係部門が連携し、これから障害者雇用に取り組もうと考えている企業の経営者や担当者を対象に行われています。セミナーでは、講演やパネルディスカッションをはじめ、雇用事例や企業の取り組み事例の発表などがあります。
2019年3月に行われたセミナーでも、障害者雇用への取組方法や、雇用実例の紹介などが行われました。
専門家の基調講演と企業の障害者雇用の事例を紹介
「発達障害者の雇用と職場定着」をテーマにして開催された今回のセミナーでは、第1部で基調講演が行われました。障害者雇用のエキスパートを招いて、障害者雇用のノウハウ等について講演しました。
そして第2部では、発達障害者の雇用事例の発表とパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、積極的に全国の営業所で障害者雇用を行い、さまざまな取組みが評価されたことから平成30年度「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞した企業と、障害者雇用、特に発達障害者の雇用に実績がある企業が登壇しました。
企業の実際の事例を聞くことのできる機会は、これから積極的に障害者雇用を考えている担当者にとっては、それぞれの企業の障害者の受け入れ態勢の大いに参考になったようです。
また、この「企業向け普及啓発セミナー」は10月にも開催があります。東京都では、平成28年12月に策定された「2020年に向けた実行プラン」(「セーフシティ」「ダイバーシティ」「スマートシティ」を3つの柱とした新しい東京をつくるため、東京の課題解決と成長創出に向けて行う、さまざまな政策)において、「2024年度末までに障害者雇用を4万人増加」という目標を掲げています。この目標の達成に向けた取組の一環として、昨年度に引き続き10月に開催されます。
2019年度のセミナーでは、障害者を採用する際に活用できる制度についてや、地域の障害者就労支援機関(区市町村障害者就労支援センター、障害者就業・生活支援センター等)と連携を図りながら障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業の雇用事例について紹介します。
対象となるのは、法定雇用率未達成企業で、これから障害者雇用に取り組む従業員数300人未満の企業、関係機関職員、その他障害者雇用に関心のある方です。具体的なセミナーの内容は、以下の2つから構成されています。
・「障害者雇用をとりまく現状」をテーマとした講演
・企業と就労支援機関との障害者雇用事例発表 等
こうした障害者の雇用に関するセミナーによって、障害者雇用の促進がさらに進むことになるでしょう。