第42回「全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)が開催
障がいのある人が、日ごろから磨いてきた技能を競う大会
第42回「全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」が11月4日〜6日に幕張メッセで開催されました。全国アビリンピックは障がいのある人が、日ごろから職場などで磨いてきた技能を競う大会です。技能を競い合うことで、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障がいのある人に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的としています。
その記念すべき第1回大会は、1972年11月に「全国障害者技能競技大会」の名称で、当時の雇用促進事業団中央技能開発センターにおいて開催されました。第1回から第9回大会までは毎年開催されていましたが、1981年度に日本で第1回国際アビリンピックが開催されて以降は、原則として国際アビリンピックが開催される年度を除き、開催されることになっています。また、一部成績優秀者などは、国際アビリンピックへの派遣選手の最終選考に参加する機会も付与されています。
25種目に全国から361名の選手が参加して開催
そして42回目を迎える今年の大会は、25種目に361名の選手が参加して技能を競い合いました。その競技は、「洋裁」「家具」「DTP」「機械CAD」「建築CAD」「電子機器組立」「義肢」「歯科技工」「ワード・プロセッサ」「データベース」「ホームページ」「フラワーアレンジメント」「コンピュータプログラミング」「ビルクリーニング」「製品パッキング」「喫茶サービス」「オフィスアシスタント」「表計算」「ネイル施術」「写真撮影」「パソコン組立」「パソコン操作」「パソコンデータ入力」「縫製」「木工」の25種目です。
これらの技能競技の中で、金賞および厚生労働大臣賞を受賞した方は17名。そのほかにも多くの入賞者が生まれています。また、今回の金賞および厚生労働大臣賞受賞者、並びに入賞者の一覧を見ると一般企業に勤務している方も多く、自らが磨いてきた技能を活かして幅広い分野で活躍していることが分かる結果となっています。