令和4年度「障害者雇用優良事業所等の厚生労働大臣表彰」受賞者が決定
毎年9月の「障害者雇用支援月間」に合わせて開催
厚生労働省は、毎年9月の「障害者雇用支援月間」に合わせて、障がい者の職業的自立の意欲を喚起するとともに、障がい者の雇用に関する国民、その中でも特に事業主の関心と理解を一層深めるために、「障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰」を行っています。表彰の対象は、障がい者の雇用の促進と職業の安定を図るため、障がい者を積極的に多数雇用した事業所、長年にわたり障がい者の雇用促進と職業の安定に貢献した団体や個人、模範的な職業人として長年勤続している優秀勤労障がい者となります。このほど、令和4年度の「障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰」の受賞者が決定したことと、9月13日(火)に東京都千代田区内幸町のイイノホールで「障害者雇用優良事業所等表彰全国表彰式」を開催することを厚生労働省のホームページで情報発信しています。
今年度の「障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰」の受賞者は、「障害者雇用優良事業所」が6件、「障害者の雇用の促進と職業の安定に貢献した団体又は個人」が2件、「優秀勤労障害者」が13件でした。障害者雇用優良事業所は青森、福井、静岡、鳥取、香川、佐賀など全国にまたがり、業種も金融機関、メーカー、農業協同組合、販売会社など幅広い分野の企業が受賞しています。
障がい者による「絵画・写真」や「職場改善好事例」も表彰
同じく「障害者雇用支援月間」の啓発活動の一環として、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が主催する「障害者雇用支援月間における絵画・写真コンテスト」と「障害者雇用職場改善好事例」も発表されました。応募作品などのうち、特に優秀なものに対して厚生労働大臣賞を毎年授与しており、こちらも受賞者が決定しました。
まず絵画・写真コンテストは、働くことや仕事に関係のある内容をテーマに障がいのある方が描いた絵画と、障がいのある方の仕事にスポットを当てた写真を対象にしています。絵画コンテストで小学校の部、中学校の部、高校・一般の部、写真コンテストの各部門で、それぞれ1件が受賞しました。
また、「障害者雇用職場改善好事例」は、事業所で行われている障がい者の雇用管理や雇用環境の改善などのさまざまな取り組みの中から他の事業所のモデルとなる好事例を募集し、優秀事例を表彰するというものです。表彰、周知することで、企業における障がい者の雇用と職域の拡大、職場定着の促進および障がい者雇用に関する理解の向上を図るという狙いがあります。
今回の厚生労働大臣賞は、障がい者雇用に関する全従業員の理解促進をはじめ、支援状況の確認や課題解決のためのフォローアップ体制の構築、さらに障がいのある従業員を障がい者自身がサポーターとして取り組める仕組みづくりを実践している企業が受賞しました。