IT活用で障がい者の可能性を広げる 「かながわ障害者IT支援ネットワーク」の取り組み
障がい者向けに開発されたアプリ情報などを発信
神奈川県受託事業 障害者IT利活用推進事業の一環である「かながわ障害者IT支援ネットワーク」では、同サイトで障がい者を支援するさまざまな情報を提供しています。その主なコンテンツには、「アプリを探す」「IT機器を探す」「活用している様子を知る」「パソコンとスマホを有効に使う」「関連情報を調べる」といったものがあり、障がい者が生活や仕事などをするうえでの有効な情報が紹介されています。
「障害者に便利なアプリ」では、企業や団体のアプリ情報が掲載されています。たとえば、最新情報の中で2022年8月に紹介されたものでは、知的障がいや発達障がいのある子どもが予定などを視覚的に確認できるアプリがあり、そのほか最近開発された視覚障がい児や識字障がい児向けに音声読み上げ機能がある絵本アプリ、識字障がいや学習障がいなどで文字を書くことが苦手な人向けで画像や写真に縦書き・横書きの文字が入れられるアプリ、自治体の広報誌などを音声やポップアップで確認できるアプリなど、多彩な情報が紹介されています。
同じように「IT支援機器一覧」では、会議・講演・窓口・劇場などで難聴者の聞こえづらさをサポートするシステムや、限られた作業スペースでも使用でき親指でカーソル操作ができるマウスなど、仕事にも役立つ支援機器などが取り上げられています。
障がい別にスマホやパソコンの便利な機能を紹介
また、神奈川県内で障がいのある人のIT活用を支援している団体・企業・学校へのインタビューをはじめ、実際に支援を受けた人たちの感想や想い、さらには有識者へのインタビューなど障がい者のIT活用の事例を紹介したページもあります。
さらに、そのほかにはスマートフォンやパソコンを有効に使うためのノウハウも紹介しています。たとえば、「見ることに困難のある場合」「キーボードやマウスを使うことが困難な場合」「聞くことに困難のある場合」「発達障がいによる困難」など、IT機器を使う際の困難別にコンテンツを設けて、それを解決したり、軽減できるパソコンやスマートフォンなどの便利な機能を紹介しています。
こうしたコンテンツを確認することで、IT機器を利用して情報収集したり、コミュニケーションを円滑に図ったりすることが可能になります。まさにITを活用し、障がい者の可能性を広げることに貢献しているサイトといえるでしょう。