文部科学省が障害者の生涯学習を推進
学校卒業後における障害者の学びを支援
文部科学省のホームページによると、同省では、障害者の生涯学習の推進を積極的に行っています。まず、文部科学省では、障害のある人々が、学校卒業後も生涯を通じて教育や文化、スポーツなどのさまざまな機会に親しむことができように、教育施策とスポーツ施策、福祉施策、労働施策を連動させながら支援していくことが重要であると考えています。
そこで「障害者学習支援推進室」が中心になって、学校卒業後における学びの支援、福祉、保健、医療、労働となどの関連部局と連携した進学・就職を含む切れ目のない支援体制を整備しています。そうした支援体制により、障害のある子供の自立や社会に参加に向けた主体的な取り組みを支援する特別支援教育、障害者スポーツや障害者の文化芸術活動に振興に取り組んでいます。
毎年、開催有れる「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰
そんな考え方のもと、文部科学省では多くの活動をしていますが、その中に平成29年度から行っている「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰があります。これは障害のある方の生涯学習を支える活動を行う個人または団体の中から、活動内容が他の模範と認められるものに対して、その功績を称えて文部科学大臣表彰を行うという取り組みです。
5回目を迎えた令和3年度も、全国から数多くの活動について推薦された58の個人及び団体を表彰しました。その受賞内容を閲覧すると、多くの受賞者が多彩な分野で障害者の生涯学習を支援していることがわかります。
例えば、スポーツの楽しさを伝えるために、ボッチャやパラアイスホッケーなどの体験会・教室を企画した人、「共に学ぶ喜びを分かち合う」というモットーを掲げて障害者のパソコン教室を開催しているボランティア団体、障害者芸術に気軽に触れられる場の創設を目的に美術館を開館した社会福祉法人などがあります。
また、個人や社会福祉法人、ボランティア団体だけでなく、大学などの教育機関やスポーツ協会、地域の生涯学習センターなど、幅広い組織が活動に参加していることがわかります。
しかも北海道から九州まで、全国各地の方々が受賞しており、障害者の生涯学習を支援する活動が全国レベルで広がっていることがよく理解できます。