Top > バリアフリー・ユニバーサルデザインって何?

障害者雇用の現状を知る Web Sana Report
ピックアップ・ニュース

バリアフリー・ユニバーサルデザインって何?

2018.6.28

バリアフリー・ユニバーサルデザインとは

 「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」。同じことのように思われがちですが、実はその背景や、そもそもの考え方には相違があります。
 バリアフリーは、障がいのある人や高齢者が社会生活をしていく上でのバリア(障壁)となるものを取り除こうという考えからスタートしています。一方、「ユニバーサルデザイン」は、国籍や性別、年齢、障がいの有無に関係なく、すべての人ができるだけ使いやすく、便利なものを作る設計手法として広がってきました。
 例えば、家族が高齢になったら玄関の段差を解消するためにスロープを取り付けようと考えるのがバリアフリー。はじめからだれにとっても安全な、段差のない玄関を作ろうと考えるのがユニバーサルデザインです。発想の起点は異なりますが、完成するものの形はよく似ています。両者がめざす目標は共通しており、バリアフリーを一歩進めた考え方がユニバーサルデザインだとも言われています。
 わが国では、「高齢者、障がい者、妊婦や子ども連れの人を含む全ての人が安全で快適な社会生活を送れるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する」ことを目的として、2000年3月17日に「バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する関係閣僚会議」が設置されました。

バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進のために

 「2001年11月6日に開催された第2回「バリアフリー・ユニバーサルデザインに関する関係閣僚会議」では、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に関して、施設の整備、製品の開発、推進・普及のための活動等における、優れた取組を広く普及させることを目的として、特に顕著な功績又は功労のあった個人又は団体を顕彰する「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」が創設されました。回を追うごとに充実度も増し、2017年度(第16回)は仙台市交通局、全日本空輸株式会社・ANAウイングス株式会社が、内閣総理大臣表彰を受けました。

■仙台市交通局の取組み
 2015年12月に開業した仙台市地下鉄東西線では、計画段階からの障がい当事者参加による実効性の高い施設整備を進めるため、以下の取組みを実施しました。
 1.障がい者の意見を積極的に取り入れ、可能な限り設備の追加等を実施
 2.車椅子利用者の自主性を重んじ、係員の介添なく移動できる経路を整備
 3.ユニバーサルデザインの考えに基づく案内情報の提供

■全日本空輸株式会社・ANAウイングス株式会社の取組み
 すべての利用者が不安・ストレスなく、より快適に航空機を利用できる環境の整備に努めており、利用者の声を参考に、空港や機内における各シーンにおける製品開発・導入を進めてきました。
 1.空港、機内でのコミュニケーションを円滑にサポートする製品の開発
 2.搭乗手続きから、保安検査場、機内までの移動を快適にサポートする製品の開発
 3.航空機の搭乗、降機をスムーズ、快適にサポートする製品の開発


 2008年3月に、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に関する政府の基本的な方針として、「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱」が決定され、今後の取組み方針として、「障害者や高齢者の特性によるニーズに対応しつつ、すべての生活者・利用者の視点に立って、妊婦、子ども及び子ども連れの人なども対象とした更なるバリアフリー・ユニバーサルデザインを推進する」と謳われています。
 こうした取組みが継続的に進められていくことにより、バリアフリーやユニバーサルデザインが当然のこととして理解され、共生社会の実現が図られることが期待されます。


  • 制度からみる
  • データからさぐる
  • 事例から考える
  • 支援策から知る

先頭