今回は、神奈川県川崎市「新百合ヶ丘駅」周辺をご紹介します。
新百合ヶ丘駅は、神奈川県川崎市麻生区に位置する、小田急線の駅です。1974年の小田急多摩線開通に伴って誕生し、以降、多くの商業施設やオフィスビルが建設され、川崎市の副都心として発展してきました。また、新百合ヶ丘は映像芸術の町としても知られており、1995年から開催されているKAWASAKIしんゆり映画祭や、2007年にオープンした川崎アートセンターなども有名です。
今回は新百合ヶ丘駅付近の、お役立ちスポットをご紹介します。
新百合ヶ丘エリアマップ
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生活・就労の支援を実施百合丘日中活動センター
【作業室】
パソコンが設置されていて、週に1回ボランティアの方の指導のもと、パソコン訓練が行われています。ボールペン組み立ての材料です。生活系サービスの訓練で使用します。
- 就労系作業の一つである『軽印刷』で使用する機械です(左)。
印刷や裁断をして封筒が完成します(右)。
『百合丘日中活動センター』では、さまざまな活動を通じて、障がいのある方がそれぞれにふさわしい生活を送ることができるように支援しています。
○サービス内容
<生活系サービス>
・生活介護
介護を必要とする方に対し、日常生活における介護、創作活動、生産活動などの支援
を行います。
・自立訓練(生活訓練)
自立した日常生活、社会生活を営めるよう、身体機能や生活能力向上のための訓練
などを行います。
<就労系サービス>
・就労移行支援
一般企業への雇用や在宅就労が見込まれる方に対し、就労に必要な知識や能力の
向上のための訓練を行います。
・就労継続支援B型
通常の事業所に雇用されることが困難な方に対し、就労の機会を提供し、知識、能力
の向上を図ります。
現在(2010年8月時点)、78名の方が登録しており、それぞれの状況に合わせて、支援や訓練を受けています。
DATA
所在地 | 神奈川県川崎市麻生区百合丘2-8-2 |
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お問い合わせ | TEL 044-281-6141 |
バリアフリーの映画館ワーナー・マイカル・シネマズ 新百合ヶ丘
建物入り口の看板が目印です。この扉の向こうにあるエレベーターに乗って6階へ。
【車椅子専用スペース】
複数台同時に利用することもできます。このスペースは全てのスクリーンに設置されています。
- 【車椅子用トイレ】
男性用・女性用それぞれに完備しています。
【スロープ】
ロビーから、劇場につながっています。
ワーナー・マイカル・シネマズはイオングループの株式会社ワーナー・マイカルが運営している映画館です。1993年に1号館となる海老名店をオープンし、以降、2010年8月現在、全国60ヶ所に展開しています。
新百合ヶ丘の劇場は、1997年にオープンし、9スクリーン2125席を有しています。
また、写真のように、バリアフリー対応となっており、さまざまな設備が整っているほか、駅からのアクセスも良く、車椅子でも劇場までスムーズに移動することができます。
DATA
所在地 | 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-19-1 新百合ヶ丘サティ・ビブレ6F |
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お問い合わせ | TEL 044-965-1122 |
視覚障がい者向けのパソコンサポートあさおPCクラブ
活動拠点となっている『福祉パルあさお』は新百合ヶ丘駅前の『新百合21ビル』内にあります。
マンツーマンで丁寧にサポートしています。お気軽にご相談ください。
- 左はパソコン教室の様子。さまざまなソフトを活用することで、メールを使いこなしたり、インターネットで小説を読んだりすることもできるようになります。
右はパソコンボランティア入門講座。ボランティアも随時募集しています。
あさおPCクラブは、2000年に開設、視覚障がい者の方とパソコンボランティアの方によって構成されている、パソコン教室です。
さまざまな活動を通じて、視覚障がいのある方が、情報ツールとしてパソコンを活用できるようサポートしています。
○主な活動内容
・パソコン教室の開催(毎月第2土曜・第4火曜)
スクリーンリーダーやサーチエイド(ネット検索の補助ツール)などを活用して勉強会を
します。見学も随時可能です。
・パソコンボランティアの養成
教室のサポートをするボランティアを養成します。
・設定・操作支援
必要に応じて、自宅へ訪問してパソコンの設定、操作支援を行っています。
・技能取得のための研修や交流会の参加
・メーリングリストによる情報交換
DATA
活動場所 | 福祉パルあさお (川崎市麻生区万福寺1-2-2 新百合21ビル1階) |
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お問い合わせ | TEL 044-954-7726 |
障がい者向けのサービスも充実川崎市立麻生図書館
【拡大読書器】
入り口近くにあり、自由に使用することができます。文字拡大のほか、文字色の反転もできます。【対面朗読室】
対面朗読のサービスや、録音サービス(新着図書の案内などをテープに録音し、必要な方へ提供)などが行われています。
- 【布の絵本】
視覚障がい児向けに作られた本。布にフェルトで絵が縫い付けてあるので、指で触れて楽しむことができます。
【大活字本】
通常より活字が大きく印刷されています。全部で約1200冊あるそうです。
麻生図書館は、川崎市内に13ヶ所ある市立図書館の一つで、新百合ヶ丘駅降りてすぐの麻生文化センター内にあります。
市立図書館には障がいのある方向けのさまざまなサービスがあり、麻生図書館でも、来館することが困難な方向けの郵送貸出や視覚障がいのある方向けの対面朗読や大型活字本の貸出のほか、 市内でもめずらしい『布の絵本』の貸出も行っています。 これらの各サービスは登録をしている障がいのある方であれば、どなたでもご利用可能です。
また、館内には点字ブロックや車椅子スペースなどがあったりと、とても利用しやすくなっています。
DATA
所在地 | 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-5-2 麻生文化センター内 |
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お問い合わせ | TEL 044-951-1305 |
次は『ARE』です!
ARE(エーアールイー)
REは2006年に設立した、国内唯一の障がい者スポーツ・レクリエーション用品の専門店です。安全にスポーツやアウトドアを楽しめるよう、障がいや体の状態にあった用具を販売しています。
スキー用品やサイクリング用品を中心にさまざまなラインナップがありますので、ご興味のある方はお問い合わせされてみてはいかがでしょうか。

◆AREとは?
- ■スポーツ・レクリエーション用品の販売
障がい者スポーツやレクリエーションで必要とされる用具を直輸入、全国へ販売しています。2010年8月現在、全14種の商品を扱っています。
業界唯一の専門家がお客様にあった商品をご案内、また、購入後のメンテナンスやクリーニングも行っています。
商品をレンタルしたり、購入前のデモ機を試すことも可能です。
- ■試乗会
ハンドサイクル(※写真参照)などの試乗会が全国各地で行われています。
正しい乗り方や漕ぎ方をマスターしたり、楽しみ方を学ぶのに役立っています。
- ■その他
AREではNPO法人アダプティブワールドを支援しています。
(※アダプティブワールド・・・障がい者スポーツ・レクリエーションの専門スタッフが、知識と経験を持って最適なスポーツ・レクリエーションをご
提案する、国内唯一のプロフェッショナルチームです)
【XCLレクリエーション】
世界中で一番使われているリハビリテーション用ハンドサイクルです。通学・通勤やリハビリに使用されるモデルで、障がい者団体、病院のリハビリなどでも愛用されています。【ヒッポキャンプ】
フランス製のアウトドア用車イス。パーツがすべて防水・防砂加工されており、ビーチ、山道での使用が可能です。また、ミニスキーをつけることによって雪上で使用することもできます。【スノーウォーカー】
雪上の歩行器ともいわれ、立位保持が不安定な方でも、安全に立位でスキーを楽しむことができます。写真のように、サポート者がテダー(赤いロープ状のもの)でスピードとコントロールの補助をして使用します。AREが支援しているアダプティブワールドでは、AREで取り扱っているスポーツ用品を使用して、さまざまなイベントや教室を開催しています。写真はハンドサイクルの教室です。他に、スキー教室やロッククライミング、ラフティングなどもあります。
DATA
所在地 | 東京都稲城市平尾1-60-13 |
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お問い合わせ | TEL 042-377-2160 |
